エンジュの天使-2
お気に入りの服に、使用人の部屋から見つけてきた大きめの肩がけバック。
中には、当座の食料である、大きなパンとお気に入りの頭飾りやアクセサリー。
それらを一緒くたに詰め込んで、リアナは意気揚々と朝霧がたつなか、一歩を踏み出した。
「た、大変ですっ!アルフレッド様!!」
「何だ、騒々しい。」
朝の執務に入ろうとしたとき、慌てふためく使用人の声を煩わしそうにしながら、振り返った。
朝食の席にリアナは結局こず、アルフレッドの心は少々いらだっていた。
ミラには、昨夜のことが辛かったのではないかと言われ、お昼までそっとしておきましょうと言われたのだが。
「リ、リアナさまがっ!」
「・・・リアナが、どうかしたのか!?」
昨日の今日だ、思わず声が大きくなる。
「そ、その・・・城から出ていかれましたっ!!」
そう伝える使用人の言葉を聞いた瞬間、アルフレッドは目眩を感じた。
ミラを呼び出し、アルフレッドは事情を確認する事にした。
「一体、これはどうゆう事なのだ?」
「申し訳ありません・・・ずっと寝ていらっしゃると思っていたのですが、私どもの目を盗んでいつの間にか・・・」
「馬鹿なっ、何故目を離したたりしたっ!!」
「も、申し訳ありませんっ!!」
主人の激昂に、ミラや他の使用人たちも一斉に縮こまってしまう。
「・・・いや、今のは私が悪かった。すまない、怒鳴ったりしていまって・・・で、リアナの行き先に心当たりのある者は?」
ミラが首を振って口を開く。
「私達も、心当たりは全て探したのですが・・・何処にも。もしかしたら、城下町からも離れているのかもしれません。」
心配そうな声で、ミラがそう答える。
「アルフレッド様、このままではリアナさまの身が心配です。外には、よからぬ事を考える者も多うございます。兵の方々にも・・・」
「それは駄目だっ、この事がゴウラの人間に知られれば、よからぬ事になるのは必死・・・どうにか、ここにいる人間だけで対処せねば・・・」
アルフレッドが、苦渋に満ちた表情を浮かべる。
エンジュの未来を思い、妹の安否を心配している・・・そして、その両方を天秤にかけなければならない事に・・・
その時、扉が大きく叩かれる。
「ゴウラ王国、イレーヌ様がお着きになりました。」
衛兵よりの声が、響き渡った。
「・・・お前達は、引き続き妹の事を探してくれ。私は、これよりイレーヌ殿との話がある。」
「一体、何の御用なのでしょうか?」
「さぁな、それはあちらに聞いてくれ。」
厄介な事が重なる、小さくそう呟いてアルフレッドは静かに立ち上がった。
「イレーヌ殿、お待たせして申し訳ない。」
「いえ、ご公務の最中に、失礼いたしました。」
騎士鎧に身を包んだ女性が、静かに頭を下げる。
彼女は、ガイナンの補佐役にあたり、女性でありながら副将の地位にある。
美しい女性でありながら、彼女を包み込んでいる雰囲気は冷徹そのもの・・・まるで、氷で出来た薔薇のようだ。
噂では、地位や身分だけで使えないガイナンを補佐し、彼に常勝の名声を与えたとして、軍部では有名な女性だ。
「して、今日は、何の御用ですか?」
「はい、しばらく逗留のご許可を頂きたいのです。」
「逗留?それはもちろんかまいませんが、では部屋の用意・・・」
そう言いかけたアルフレッドをイレーヌが微笑と共に止めた。
「いえ、寝床は、自分達で用意いたしますゆえ、ご心配なさらずに。今回は少人数ゆえ、城下にて宿を求めておりますから。」
「しかし、王族であるガイナン殿をそのような・・・」
しかし、これもイレーヌは微笑と共に差し止める。
「その陛下ですが、この地にしばらくご逗留はなされるのですが・・・しばらくは、お戻りになりませんので、その心配もご無用です。」
「・・・っは?」
「陛下には、少々困ったご趣味がありまして・・・しばらく、野山を散策してこられるとの事ですから、多分明々後日には戻られるとは思いますが・・・」
「・・・散策ですか?」
「ええ、ですから、それまでの間、兵をこの地に僅かではありますが、置く事を許可して頂きたいのです。勿論、ご迷惑になるような行動は、絶対にさせませんのでご安心を。」
そう言って、イレーヌが頭を下げた。
アルフレッドは、それならばと頷き・・・城下にて自由に過ごせるように、エンジュ王家よりの許可証を配布する事を約束した。
「ところで、少し騒がしいようですが・・・何かあったのですか?」
イレーヌは、眉をよせて外の様子を見張る。
今は、何もないが・・・確かに先ほどまで、少々騒がしかった。
「いや、妹の大事にしていたペットが逃げ出しましてな。今、使用人総出で探している最中なのですよ。」
アルフレッドは、そう答えてから・・・あまり上手くない嘘に、顔をしかめてしまう。
「成る程・・・早く見つけられる事をお祈りしております、アルフレッド国王。」
イレーヌは、深々と頭を下げて、謁見の間を後にした。
ガイナンには、戦乱の世の武将に相応しくない、ちょっとした趣味があった。
それは、絵を描く事である。いや、それだけではなく、彼は名のある画家の絵画を集める事にも熱をいれていた。
今の時代、芸術などと言った事は、それ程上流社会にあっても重視されておらず、どちらかと言えばあまり流行ってはいない事柄だった。
とゆうより、小康状態にあるとはいえ、いつ爆発するかわからない火薬庫の上にたっているような動乱の時代だ。そんなモノに気をかけている暇がないというのが、理由の一つでもあるのだが。
代わりに流行っていたのは、宝石や貴金属を集める事。それは美しさを競うとゆうよりも、どれだけ富を持っているかを競う事に近しい。
男性は、富をどれだけ持っているかを競い(=それは、力と見なされる。)。女性は、それを着飾り、美しさを磨く事に余念がなかった。
そんな時代なだけに、彼の趣味は、世を先んじていたとも言えるだろう。
そして、趣味が高じ、自らも筆を取り、絵を描くようになった。
特に、風光明媚な場所では、彼は筆を取らずにはいられないようになった。
この辺が、武を重んじるゴウラにそして世界にあって、彼が軽んじられている理由だろう。
そして、今日もまた、彼はエンジュの風景をキャンパスに納めようと・・・森の奥深くへと足を踏み入れようとしていた。
ガイナンは、少し呆れた様子で、後ろを振り返った。
すると、黄金色に輝く髪を振り乱して、慌てて木の木陰に隠れる少女が一人。
頭を掻き、ガイナンは再び歩きだした。
その内、飽きるだろうと思い。
だが・・・
てくてく・・・っさ・・・てくてく・・・っさ・・・てくてく・・・・・・
何度か振り返っては見たものの、そのたびに彼女は慌てて隠れ、こちらをじぃーっと見つめている。
(・・・あれで、隠れているつもりなのか?)
彼女が隠れている木は、あまりに細く、彼女の長い髪を隠すには、少々幅が小さ過ぎる。
それ以前に、体も隠れていないが。
「おい、お前・・・」
放っておくわけにもいかず、仕方なしにガイナンは少女へと近づこうとする・・・と、ぴゅーぅっと風のように離れて、またこちらを見ているのだ。
まるで、ストーカーか何かのようだ。
(やれやれ・・・)
ガイナンは、仕方がないので無視を決め込む事にした。
その内、諦めるだろうと・・・
・・・と思ったが、諦めなかった。
もう、小一時間程歩きどうしなのだが、一向にストーキングに飽きる様子はない。
いい加減、ガイナンとしても、後ろに気を使う頃に疲れ始めてきた所だった。
「おい、お前っ!何か用があるのなら、さっさと話せ!!」
大きな声で、婚約者たる彼女にそう話しかけた。
だが、じぃーっと木陰から見るだけで、一向に何か行動を起こす兆しはない。
(仕方ないな・・・)
ガイナンは、大きく息を吐くと・・・ストーカーに背を向け、一気に走り出した。
「っあ!?」
気づいた時には遅かった。
あの大きな体からは考えられないような敏捷さで、ガイナンが木々の中を走りさっていったのだ。
「追わなくちゃっ。」
リアナは、そう呟きながら、急いで走りだす。
以前、森の縁ぐらいまでなら入った事はあったが、こんな奥深くまで入り込んだのは、正直生まれて始めてだった。
それでも、彼女を突き動かしたのは、ある種の使命感だった。
王族である筈のガイナンが、共をつけずに一人道なき道をゆく姿を見たとき、彼女は直感的に怪しいと思った。
きっと、エンジュに害するために違いないと・・・(この時点で、彼女はエンジュと縁を切り、故郷に別れを告げて城を出た事は忘却の彼方へと忘れ去られている。)
そう、リアナは、ガイナンが何事かのたくらみを持っていると思って、後を追っていたのだ。
はぁはぁはぁはぁ・・・・・・・・・・・・
リアナが走る、ガイナンを追いかけ、うっそうと茂っている木々の中を駆け抜けていく。
しかし、リアナの手足は小枝のように細く、走る事に適しているとはいえない体だ。足取りは、すぐ重くなり、遅くなる。
突き出た小枝は、柔らかいリアナの体に無数の赤い傷跡を作っていく。
「まったく、面倒な事だな。」
リアナの背後から、そんな声が聞こえてくる。
「・・・え?」
思わず後ろを振り返ろうとしたその時、首根っこを掴み上げられ、子猫のように持ち上げられる。
「一体、俺の後をつけてどうしようと言うのだ?」
そして、突然男の声がリアナに掛けられたのだ。
「まったく、馬鹿みたいに走るから、傷だらけではないか・・・」
「・・・馬鹿じゃないもん。」
思わず頬を膨らませるリアナに、ガイナンは呆れた目でエンジュの天使を見た。
ガイナンは、リアナを連れて木々のあけた場所に移動すると、そのまま簡単な傷の手当てをし始める。
「少し染みるぞ・・・」
「・・・う、んっ・・・」
ぎゅっと目を瞑り、リアナは塗られる薬のツンとした刺激に耐えようと我慢する。
「何故、俺を追ってきたんだ?いや、それ以前に、何故森近くになどいたのだ?」
「・・・・・・・・・」
顔をプイと背けて、リアナは黙りこくる。
「だんまりを通すつもりか?」
「・・・・・・・・・」
「・・・ふぅ。」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・痛くするぞ?」
「・・・・・ヴ・・・」
凄くイヤそうな顔をするリアナ。
「わかったら話せ・・・何も国家機密を話せと言っているのではないのだからな。」
「・・・・・・城を出る事にしたの・・・」
「・・・・・・よく、意味がわからんのだが。」
リアナが、ぽつぽつと話始める。
婚約するのが嫌になった事、誰も取り合ってくれなかった事、だから城を出て一人で暮らすつもりだった事・・・
(で、森に入ろうとしたとゆう事か・・・・・・無謀とゆうか、馬鹿とゆうか・・・いや、それ以前に俺に正直に話すか、普通。)
「で、何故俺を追ってきたのだ・・・もう、この国がどうなろうと関係なかろう?お前は、国を捨てるつもりで、城を出たのだから。」
「だって、何か悪い事するのかと思ったから・・・」
「・・・お前、国との縁を切ったのでは、なかったのか?」
(つくづくわからん娘だな・・・)
「だって、心配だったんだもの・・・」
「しかし、お前が出て行けば、どうなるか・・・わかっていないのか?国が滅びるんだぞ。」
ガイナンの言葉に、リアナは少し震えるが・・・それでも、顔をガイナンへと向けて口を開く。
「その時は、あたしの行動とエンジュが関係ない事を示せばいい事だもの。あたしが勝手にやって、勝手に出てきただけだから。エンジュには、関係ないもん。」
(ない筈なかろう・・・どうやってそれを証明する気だ。)
いや、例え証明できたとしても、それを口実にゴウラはエンジュに侵行するだろう。
ガイナンは、それをよく知っていた。
侵行する時、必ずと言っていいほど前線に立ってきたのは、ガイナン自身だったから。
「それを信じなかったら?」
ガイナンが、重ねて問う。
「それを信じて貰えなかったら、どうするのだと聞いている。」
「だって・・・」
「それが真実だろうが、何だろうが・・・捻じ曲げて真実にする事が、外交であり、政治だ。お前の言葉には、一欠けらの価値もなく、無視される事になるだろう。」
「・・・・・・・・・っ!?」
少し、ショックを受けたように、リアナがうなだれる。
「で、お前はどうするのだ?」
「どうするって・・・連れ戻さないの?」
リアナは、意外そうな顔でガイナンの顔を見上げる。
「何故だ?」
「何故って・・・あたしは、あなたの・・・・・・」
「婚約者ではあるが、お前は嫌なのだろう?俺とて、そんな面倒は御免だ。」
ガイナンは、さも面倒そうに呟いた。
その様子に、リアナは驚いた様子で、彼を見る。
「・・・逃がして・・くれるの?」
「ゴウラでもフロンダインでも、何処にでも連れて行ってやる。」
「本当!本当に、いいの!?」
「かまわん、それで俺がどう損をするわけでもないからな。」
リアナは、嬉しそうに手を組み合わせ、瞳を輝かせ始める。
「ありがとうっ、嫌な人かと思ったら、結構いい人なんだね。」
本人を目の前にして、リアナはぬけぬけとそんな事を言う。
「あ、あの・・・あと、ゴウラの王様に、あたしが勝手にやった事だって・・・」
「ああ、それは無理だ。」
「・・・・・・え・・・?」
「伝える事は出来るが、さっき言ったろう?そんな言葉には、何の価値もないし、ゴウラの行動を止める鍵にもなりはしない。」
「だって、さっき助けてくれるって!」
「助けるとは、言っておらんだろうが。俺は、逃がしてやると言っただけだ・・・その後の事まで、面倒みれるか。」
「・・・・・・・・・・・・・」
再び、リアナが愕然とうなだれる。
(いちいち、感情の切り替えが早い娘だな・・・)
「ほら、足をだせ・・・そっちも、怪我しているだろう。治療してやる。」
もう答える気力はないのか、リアナはのろのろと足を差し出した。
ガイナンは、その足を取り、グイっと引っ張る。
引っ張る力に引かれて、リアナの足が大きく開かれた。
「っあ・・・ちょっ・・・・・・」
足が大きく開かれるにつれて、スカートの裾が大きく捲れ上がっていく。
最初は呆然としていたリアナであったが、さすがに危険域にまであがってくると、慌て始めた。
酷く擦りむいていたリアナの膝に、そっとガイナンは顔を近づけた。
「痛むか?」
「・・・う・・ん・・・・・・」
恥ずかしいのを押さえ込んで、リアナが赤い顔で頷く。
「ふむ・・・」
ガイナンが、リアナの膝から埃を払い、赤い舌をのばしてベロリと舐める。
「ひゃぅっ!?」
ただでさえ、大腿部を見せ付けるようにして、足を開いているだけでも恥ずかしいのに・・・更に膝を男に舐められるとゆう行為に、リアナは背筋が凍るような思いで、それが終わるのをじっと待っていた。
瞳に、恥ずかしさから、涙をうるませて。
だが、ガイナンは、リアナのそんな態度を見て、内心細く笑んでいた。
(面白いな・・・)
ただ、舐めるだけの行為から、ちろちろと舌を這わせるような行為に変え。場所も、傷口から、その周辺へと拡大していく。
「・・・ぁっ・・・・・・はっ・・・・・・」
思わず口から零れ出る声。
舌が這うたびに、リアナの背筋を駆け上がっていくゾクリとした冷えた感覚が襲いかかる。
「ほぅ・・・随分と敏感な肌を持っているのだな。」
「・・・ふぇ・・・・・・?」
ガイナンのそんな呟きが聞こえたが、リアナには何の事だかさっぱりわからない。
今はただ、恥ずかしさで頭がクラクラするだけだった。
ぼぅっとした感覚のまま、リアナが時が終わるのを待っていると・・・突如、ガイナンがスカートの奥へと手を伸ばしてきた。
「・・・え・・・・・・・・・っあ、やぁっ!?」
続いて、ガイナンの手が怪我をしていた方の足首を持ち上げ、腿に舌を這わせ始める。
舌がリアナの腿を這うたびに、ゾクゾクと凍るような感覚が全身を締め上げていく。
「・・・ぃや・・・だ、やめて・・・・・・ぇ・・・」
息が詰まりそうになりながらも、リアナが泣くように訴えかけた。
しかし、ガイナンはそれを無視し、その太い指先で、リアナの秘所に薄布越しに触れた。
ちゅく・・・
小さく、何かの水音がはぜた。
「っんん!?」
何か、気持ち悪い感覚を覚えるリアナ。
「商売女ばかり相手にしてきたが、成る程、こうゆうのも悪くないな。」
気持ちよくなるのではなく、してやるとゆうのも面白い・・・そんな感情が、ガイナンの内に表れ始める。
最初は、ちょっとした悪戯心だけのつもりだったのだが・・・それをきっかけにどんどんと彼女へと埋もれていくガイナン。
だが、彼自身は、まるで気づいていない。
溺れ始めているのが、自分だと言う事に・・・
「どうだ、気持ち良いだろう?」
「・・・き、気持ち・・・悪い・・よぉ・・・・・・」
ガイナンの指が、リアナの秘所をなぞるたびに、彼女の背筋を痺れが駆け上っていった。
それが、彼女の体から力を奪い、弛緩させてしまう。
「・・・ぁっ・・・・・・ぅぁっ・・・・ぁぁ・・・・・・」
呻くようなリアナの声を聞きながら、ガイナンはしつこく其処を弄りなぞる。
そんなガイナンの行為を気持ち悪く思いながらも、リアナには抵抗する事が出来なかった。
強い力で、足首を捕らえられているとゆうのも確かにあったが、それ以上に・・・何かわからない思惑が、リアナにそれを躊躇わせている。
(もうやだ・・・・・やだ・・・なの・・に?・・・・・・・・・・どうして・・・)
だが、ガイナンの顔がスカートの内側へと入り込もうとした時、流石にリアナの理性が全てを吹き飛ばした。
「だ、駄目ぇっ!そんな所に、お顔を入れないでっ!!」
漠然とした恐怖が、ガイナンの顔を払いのけようと、リアナは両腕でガイナンの顔を押さえて、抵抗しようとする。
だが、力があまりに違いすぎた。
その儚い抵抗は虚しく散り、ガイナンは顔をリアナの股間へと潜り込ませていく。
太い指が、リアナの秘所を守る薄布を引きちぎり、その隙間へと舌を差し入れるガイナン。
ぢゅくりゅ・・・
「っあぁ!!」
滴る水音が、いやらしくも響きわたるようだ。
「くくく、もう濡れておるではないか・・・」
ガイナンの息遣いが、リアナの秘所を撫でるたびに、リアナの体の奥底から気持ち悪くも、抗しがたい何かが湧き上がってくる。
舌が、ガイナンの唇が、再びリアナのアソコを撫で始める。
ちゅ・・・ちゅ、ぢゅ・・・ぢゅぅ・・・・・・ちゅ・・・
「あ・・・・・・はっ、ふぅ・・・ぁ・・・あぁっ・・・」
リアナは、意識もしないうちに、そんな声を荒げてあげていた。
(やだよ・・・なんか、変なのが・・・声が、でちゃう・・・)
リアナは、自分の体に起こった変化に・・・わけのわからぬ恐怖を抱いた。
(体が痺れて、何も・・・考えられないっ・・・・・)
ガイナンのなすがまま、リアナは抵抗する事も出来ずに、草むらに体を横たわらせ、襲いくる衝動に身を任せていた。
ぐにゅぅ・・・
「ひぃぁっ!?」
その時、ガイナンが舌をリアナの中へと埋没させた。
その突然の衝撃に、リアナは思わず声をあげ、ガイナンの頭を押さえつけるようにして、抵抗を見せた。
だが、ガイナンには、一向にその行為を止める気配がない。
いや、それどころか、リアナの内部で舌を動かし始めたではないか。
自分の中で、何かが蠢くとゆう感触に、そのおぞましさに戦慄しながらも・・・よりいっそう湧き上がってくるわけのわからない衝動が、より強くリアナをせめたてる。
「あっ、はっはっ・・・いぁぁ、あぅっ、あっあっ・・・はんっぁぁー・・・・・・」
ガイナンの頭を抑えている手も、いまやそれが押しのけようとしているのか、それとも自ら望んで自分の秘所へと押し付けているのか、わからない状況だ。
ただ、朦朧とする意識の中、リアナは遠い昔聞いた乳母からの言葉を思いだす。
「いいですか、姫さま。そこは、女性にとって、とても大切な場所なのですから。むやみやたらと、人の目に晒してはなりません。そこを見てもいいのは・・・」
「・・・未来・・・の・・・・・・・旦那様・・だ・・・け・・・・・・」
その言葉を思いだし、リアナの目からは涙がこれでもかと言う程に流れ落ちた。
しかし、ガイナンはその小さな呟きに気が付かない。
より一層激しく、リアナの中で舌を蠢かせていた。
「お願いで・・すっ、も、もう・・・やめ・・て・・・・・・」
その哀願を聞き入れたのか、ガイナンがスカートから顔を上げ、濡れそぼった舌をちらつかせながら、リアナの顔に近づける。
「そうか?だが、お前のここは・・・」
太い指が、リアナの中に埋没する。
くにゅ・・・
「あぁっ!!」
ビクリと体を震わせ、思わず苦痛ではなく、歓喜の声をあげるリアナ。
その後も、震える鼓動が、リアナに体を動かす事をさせてはくれない。
「随分と、喜んでいるようだが?」
濡れた指先をリアナの眼前にちらつかせるガイナン。
「・・・・・・あ、たし・・・・・・おもらし・・・・・・・・・」
その言葉を聞いた瞬間、ガイナンの笑いが一層大きくなった。
「は、ははははっ、成る程・・・お漏らし、お漏らしか。これはいい・・・くく、姫君は何もわかっていないと見える。」
ねぶるように、その指先を舐め・・・ガイナンは、リアナの頬をその指で撫でた。
「これは違うぞ、姫よ・・・これはな、気持ちが良いと出てくるモノだ。」
「気持ちがいい・・・と?」
ぼうっとした頭で、リアナはその言葉を反芻する。
(気持ち・・・いい?)
気持ち悪いが、とても気持ちいい。
「しかも、これは好いた男が相手でないと出てこぬ代物だ。兄や父ではなく、己が惚れた相手でなければな・・・どうやら、嫌われていると思っていたが。姫は、内心では俺に首ったけのようだな。」
可笑しそうに、ガイナンが笑う。
リアナは、首を振ってそれを否定するが、彼は取り合おうとはしない。
「そうか?だが、これが・・・」
ぢゅくりと、抉るようにリアナの秘所へ再び指を入れ、中で潤っていた愛液をすくいとった。
「何よりの証拠ではないかな?」
掬い取ったそれを、ガイナンはリアナの眼前で練り合わせ、捏ね、糸を引き、見せ付ける。
「・・・うそ・・・・・・・うそ、うそ・・・」
信じない、信じたくない気持ちがリアナに首を横に振らせ続けた。
「それとも・・・お前は、好きな男でなくとも、濡らせる事のできるいやらしい女なのか?だとしたら、お前の兄や家族は、さぞかし嘆くであろうなぁ・・・何故、こんなあばずれに育ってしまったのかと・・・・・・」
「あ、あぁ・・・・・・お兄様が、あたしを嫌うの・・・?ミラが・・・みんなが・・・?」
大切な人たちの顔が、リアナの脳裏に走馬灯のように駆け巡っていく。
「あぁ、嫌うであろうな。そんな女、好きになる奴などおるはずなかろう?」
うっ、う・・・・・・
嗚咽を漏らし、リアナが泣いた。
いつもの賑やかな泣き方ではなく、本当に絶望したような・・・そんな泣き方だ。
「何、これから証明すればいいのだ・・・そうすれば、兄にも嫌われないですむぞ。」
ガイナンの手が、リアナのドレスへと伸び、ボタンの一つ一つを丁寧に外していく。
「どう・・・すれば、いいの・・・・・・?」
最後の希望を持って、リアナはガイナンの顔を見上げた。
あれだけ醜悪に見えたのに、今は、リアナの目には天使のようにさえ見えてきた。
「夫婦の契りを結ぶのだ、お前が誰にでも構わず尻を振る女ではなく・・・本当に惚れている俺にだけ、そうなるとゆう証拠のためにな。」
「そうすれば・・・嫌われない?」
「ああ、嫌われんさ。」
その吐息は、リアナには天使の吐息のようにさえ思えた。
「結婚すれば、いいの・・・?」
「あんなものは、ただの儀式だ。本当に契りを結ぶとゆう行為は、別にある。」
「どうすれば・・・」
ガイナンは、にやりと笑い・・・草むらに仰向けになり、寝転がった。
「・・・・・・?」
「おい、俺の上に跨いで座れ。」
リアナは、少しの間考え込むように戸惑っていたが・・・大人しく、寝転がったガイナンのお腹の上に腰を掛けた。
だが、座った瞬間、着ていたドレスが重力に引かれて下へと落ち、リアナの白い肌を露にしてしまった。
少女の膨らみが、薄布越しではあるが、白日の下に照らされ、ふるりと揺れる様を見せ付けた。
「・・・っあ・・」
慌てて直そうとするリアナの腕を、ガイナンが強く握り、制止する。
両腕を握られ、ガイナンの眼前で乳房を晒す事となったリアナは、羞恥で白い肌を真っ赤にさせてしまう。
「ゆ、許してください、もう、お願い・・・」
その瞳には、尽きぬ涙が浮かび、ガイナンに向かって哀願した。
「何を言っている、まだこんなものでは済まんぞ。」
そう言うは、早く・・・ガイナンの手が、リアナの胸から白く美しいレースで飾られたブラジャーを引きちぎる。
すると、零れ落ちるように、リアナの乳房が現れ、てっぺんの赤い突起を大きく揺らした。
「なんとも、綺麗な肌と乳首だな。」
辱めるような言葉をかけられ、リアナは恥ずかしさでいっぱいになる。
しかし、ガイナンは、そんなリアナの様子を楽しむように、両手をその柔らかそうなお尻の方へと伸ばし、両手で揉む。
「ん、あぁ・・・」
体を弄られ、秘所を舐められ尽くしていたリアナには、処女の幼い体だというのに・・・それだけで、敏感に反応し始める。
ガイナンの手は、酷き気味悪いものなのに・・・それは、酷く気持ちを高揚させる行為だった。
(気持ち悪いのに・・・気持ち良いよぉ。)
「どうだ?かつて、お前にこんな事をした男は、他にいるか。」
ガイナンの手が、リアナの体を撫であげ、乳房を包み込むように触れた。
「んあっ」
乳房を、むにむにと捏ねるように揉みしだく。
「あっ、あぁっ」
その度に、リアナの体には僅かな痛みと痺れが走り、体の奥底から甘い声が響きでる。
ガイナンの手が、体を這うほどに、それは強くなり・・・リアナから、明確な意思を奪いとっていった。
「さぁ、そろそろ夫婦の契りを結ぼうとしようではないか、リアナ。」
だが、ガイナンのその言葉を聞いた時、リアナは震えから自分の意思を取り戻す。
「・・・あ・・・・・・・」
ぎゅっと目を瞑り、それが悪夢である事を願うのだが・・・やはり、現実は変わらない。
「なんだ、まだ迷っているのか?契りを結べば、大好きな兄には嫌われんだろうし、国も救われる・・・いい事尽くめではないか。それに・・・」
リアナの秘所を指でなぞりあげる、ガイナン。
「あっ」
「ここは、嫌だとは言っておらんぞ?」
「あっ、あっ・・・」
ガイナンの言うとおり、そこに触れられる度に、リアナは体の奥から熱くなるモノが込み上げ、何か離れがたく感じてくる。
その時、ガイナンがリアナの腰を掴み、抱き上げたまま上体を起こす。そして、自分の肉棒に乗せるような形で、リアナを抱える。
リアナは、突如現れた熱い何かに、体中の血液が沸騰するような何かを感じた。
「これが、何か・・・わかるか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おちんちん・・・」
知らず知らずの内に、言葉にしようとも思っていなかった事を呟かさせられるリアナ。
そして、自分が口にした言葉を意識し、再び羞恥に身を熱くさせる。
「知っておったか、だが、このような形のモノは、お前も見たことがなかろう?」
ガイナンが、リアナの股間に自分の肉棒を合わせてすりあげるたびに、熱い痺れが背筋を駆け上がっていく感覚に、リアナは酔いしれてしまう。
それを止めようとはしているのに、リアナは止めるべき手綱が切れてしまったかのように、手を引くことが出来ないでいた。
「あぁ、あぁっ・・・」
そんなリアナの顎をとり、ガイナンが口づけをした。
「んんむ、んっ、んっ、んふぅぅぅっ・・・」
いや、口づけなどというよりは、寧ろリアナの口に吸い付いていると表現した方が良いかもしれない。ガイナンは、リアナに唇を重ねると、彼女の桜色の唇を割り、舌を忍びこませ、彼女の口内を陵辱する。縦横無尽に舌で嘗め尽くした後は、彼女の唾液を啜るように吸い付く。
「んはぁ・・・・はぁ、はぁ・・・」
唇が離れ、互いの口から引く糸を舐めとるかのように、ガイナンが涎で濡れたリアナの口周りを舌で撫で上げる。
「んん・・・ん・・・」
くたりと、疲れ果てたかのように・・・リアナの体からは、力が抜けて、ガイナンの胸の中へともたれこんでしまった。
「これはな、お前が濡れて俺を求めるのと同様、俺もお前を求めているのよ・・・どうだ、わかるか?俺のが、どんな風になっているかが。」
リアナの指先を誘導し、自分の肉棒に触れさせるガイナン。
それを確認させた上で、ガイナンはリアナの秘所に自分の肉棒を合わせ、僅かに沈めた。
ぢゅくりといやらしい音が、鳴る。
今までにない、快楽がリアナの身を支配した。
「・・・あぁ・・・」
「今から、これがお前の中へと入るのだ・・・楽しみであろう、俺と夫婦になるのが。」
一瞬、ビクリと震えるリアナ。
夫婦とゆう言葉が、リアナを僅かに現実へと引き戻す。
快楽で埋められた意識を、どうしようもない現実へと・・・
もう、枯れるほど泣いた筈なのに、それでもリアナの瞳からはまだ涙滴が零れ落ちた。
「さぁ、どうするか?俺と夫婦になるのを止めて、国を滅ぼし、唯男を見れば股を濡らす女となるか?それとも、俺の妻となり、国を救うか?」
なんとも、いやらしい選択だった。
そんな問われ方をすれば、リアナに出来る選択は一つだけだ・・・
リアナには、国を捨てる事は出来ても・・・見捨てる事は出来ない。
大切な人間が、不幸になる事がわかっていて、自分の我侭を通せる程に、彼女は無知でもない。
いや、それは唯のいいわけだったのかもしれない。
その時、何より強く彼女の体を支配したのは、誘惑したのは・・・今、自分の大事な部分にあてがわれているモノが、中に入り込んだらどうなるのだろうとゆう、好奇心と欲望。
先のことは、確かにあったのだろうけれど・・・今強くあるのは、淫靡なる夢への誘い。
先端が触れただけで、リアナは自分が強く高ぶるのを感じていた。それが、中へと侵入されたら・・・そんな思いが、思考の裏側でリアナを誘ってくる。
それをしてもらえるのなら、この男と夫婦となっても良いと思える程に・・・
「あ、あぁ・・・」
ぢゅくぢゅくと、ガイナンに持ち上げられた腰は、そんなリアナを誘うように揺すられる。
「わ・・たしを・・・・・・」
(もう・・・だめ・・・・・・何も、考えられない。)
「お嫁さ・・・んに・・・・・・・・・して!」
(はやく、はやくいれたいっ・・・)
ガイナンに、全てを任せるかのように体を預け、抱きつくリアナ。
「・・・いいだろう。」
リアナの体を宙で浮かして腕から、力が抜ける。
すると、宛がわれていたガイナンの肉棒が、分け入っていくかのようにリアナの秘所に埋もれて行った。
メリメリとまるで引き裂かれるような衝撃・・・その痛みに、リアナは思わず声をあげた。
「っい、いぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
貫くような快感の代わりに、リアナの全身を嬲ったのは痛烈な痛みだった。
「ひぃっ、いぁっ!!」
予想だにしなかった突然の感覚に、リアナには叫ぶ事しか出来ない。
ガイナンの体に抱きつき、必死にその痛みに耐えようとする。
「くく、どうだ?これが、処女の痛みだ。ガキが女に羽化するための通過儀礼だ・・・俺の妻となるためのな。」
「いやっ、いやぁっ。」
歯をガチガチと震わせ、痛みに耐えるリアナにガイナンが囁く。
「女は、尽くす男を決めたとき、この痛みに耐える事が出来るようになる。そして、お前は、俺を選んだとゆう事だ。」
(選んでないっ、あんたなんて選んでないっ!!)
そう言いそうになるのを堪え、リアナはかわりに泣き叫んだ。
ガイナンは、何も答えないリアナに、微笑みすら浮かべて、腰を動かし始める。
「いっ、ひぃっ・・・」
動いていない時ですら、鋭い痛みを感じていたと言うのに・・・それが動き始めた瞬間、臓物を抉るような感覚に声にならない叫びをあげるリアナ。
「ふぅー、はぁー、これが天使の体か・・・確かに・・これは、この世のモノとは思えぬ具合だな。」
自分の肉棒に、ざわめく森の娘達が絡みつくような感覚に、ガイナンは思わず気を果てかける。
処女の娘ならではのキツサとは違う、リアナ自身の持つ体の構造が、ガイナンから精を絞りとろうと膣が複雑に絡みついてくるのだ。
それは、今まで幾人もの女を相手にしたガイナンとて、出会った事のない・・・千人、いや万人に一人もいないであろう女体。
そして、それ以上に、ガイナンが驚いた事は・・・
「ひぎぃぃっ・・・・・・・・・うぎゅぅぅぁぁぁ・・・」
ガイナンが、腰を動かすたびにあげる声。
「いやぁぁ・・・もう、もうやめてぇぇぇーっ!!」
その声が・・・
「あぁぁ・・・あぁっ、ぐっああっっ!!」
段々と、艶を帯びたものに変じてきていることだ。
「あっ、あぁ・・・いやっ、いやぁっ!!」
体を離そうと、リアナは両手をガイナンの胸に突き、突き放そうとするが・・・ガイナンの腰を支える力が強くて、彼女の思うようにはいかにはいかない。それどころか、リアナのその突き放そうとする反動すら利用して、その体を突き動かしているガイナン。
リアナが足掻きもがけばもがく程に、ガイナンはその腰を激しく突き挿していくのだ。
「ひぃっ・・・」
「リアナ、本当にそれだけか・・・?」
「いやぁっ、はっ、あぁっ・・・・・・」
「お前が感じているモノは、それだけではなかろう?痛みと共に、感じているのだろう・・・気持ちの良い、甘い疼きをな。」
「あぁっ、あっ、あっ・・・」
もう、答える余裕など、リアナにはなかった。
ガイナンに突き挿されるたびに、リアナの体の奥底から何かが燃え上がってくるのだ。
込み上げる快楽に、リアナは翻弄されていく。
じゅぷじゅぷと、激しくいやらしい水音を撒き散らしながら、リアナの秘所に赤く黒ずんだガイナンの太く大きな肉棒が、突きたてられた。
「あっ、はぁ・・・あぁっ、あっ、んあっ・・・あっ、あぁっ・・・!!」
上半身の肌を晒し、中途半端に纏わりついたドレスは腰元を隠していたが・・・淫らに赤くそまった肌は、隠しようもない。
少女のたわわに実った果実は、激しく揺れ動き、男の胸に押し付けられ、形を歪めていく。
「はぁっ、んぁっ・・・あぁっ、あぁっ・・・」
その黄金の髪を振り乱し、少女は男の腰の上で踊らされる・・・いや、踊っているのか?
ただ、少女は、男の体にその細い腕を回し、何かに耐えるように体を重ねている。
「んっ」
ガイナンが、リアナの唇を吸う。
舌を分け入れ、リアナの中で蠢き、ダンスの相手を誘う。
「うぐぅっ・・・んっ、んっ、んふぅ・・・」
誘われるままに、リアナは舌を伸ばし、絡められるままに応じる。
口を吸われ、自分の体液を啜られ、そして啜らされる。
求められるままに、リアナは応じた。
ごくりと喉が鳴るまで、ガイナンの唾液を飲まされるリアナ。
舌が絡み合ったまま唇が離れ、荒い息遣いのまま再び唇を重ねる。
「んんっ、んんっ、んっ・・・あっあぁ!!」
ぢゅぶ、ぢゃ、ぢゅぢゅっぢゅ・・・
「あ、あんっ、きゃあんんっーー!!」
びゅ、びゅるっ、びゅぐ!!
リアナの中で、ガイナンの精液が放たれた。
射精の時、深く、強く貫いたガイナンの肉棒は、リアナの子宮を叩き、直接その白濁とした液をぶつける。
「あっ、あっ、あ・・・あはぁぁ・・・・・・」
リアナは、思わず気をやり、打ちつけ、染み込んでくる熱いモノを中で感じながら・・・力の抜け切った体をガイナンの胸へと預けた。
「あ・・・・・・あぁぁ・・・」
その余韻を感じながら、リアナは朦朧とする意識の中、初めて感じる快感に身を委ねる。
「どうだ・・・気持ち良かったか?」
「・・・・・・・・・・・はい・・・」
すらすらと、本音だけが口に出た。
「初めてなのに、之ほど感じるとはな・・・何とも、感じやすい敏感な体よ。流石は天使、人のモノではないな。」
言っている事は殆どわからなかったが、リアナはそれが何かとても恥ずかしい事のような気がして、思わず身を離そうとするのだが・・・ガイナンに腕を掴まれ、阻まれる。
「・・・え・・・・・・?」
そのまま、抱きしめられた。
「・・・あ・・・・・・・・」
まるで、恋人に抱きしめられるような感覚に、リアナはとてつもなく恥ずかしさ・・・とゆうよりは、照れを覚えた。
「だ、だめ・・・」
何とか、身を離そうとするリアナに・・・ガイナンは。
「まさしく、天使よ。これほど激しく抱いたというのに、いまだに猛りが収まらぬわ。」
リアナの秘所は、まだガイナンの肉棒をくわえ込んでいた。
また、ガイナンの言葉どうり、あれだけ激しく抱き、中に精を放ったというのに・・・彼の肉棒は、まるで治まる様子を見せない。
抱きしめたまま、再び体を揺らし始めるガイナン。
「えっ、あっ、もうっ・・・」
「お前のそのいやらしい淫靡な体が悪いのよ、打つたびに声を上げ、俺のモノを締め上げて、誘ってくる・・・」
ずん・・・ずん・・・・・・とリアナの体を抱きしめたまま、彼女の奥深くへと、突き入れる。
「あっ・・・あぁっ・・・・・・」
再び律動し始めた体は、リアナの心を翻弄し、快楽を与え、ガイナンを誘う。
脈動する膣は、ガイナンに今までにない程の強い快感を与えた。
ガイナンは、そのままリアナを押しつぶし、彼女の脇下に手をつき腰を突き始めた。
「やっ、あぁぁっ、あっ、あんっ、あぁっ・・・もうっ、あたし・・・あたしっ・・・・・・やめ・・・んぁっ!!」
強すぎる快感が、リアナを押しつぶそうとする。
だが、それとは裏腹に、体は貪欲にそれを求めた。
ガイナンの肉棒を締め上げ、蠢かし、射精感を誘う。
「あぁ、あぁっ、あぁぁぁっ・・・だ、だめぇ・・・・・・・・・・や、やぁっ!!」
ガイナンが、窮屈そうに体を曲げて、少女の乳房を吸う。
柔らかい乳房を喰らい、乳首を甘く噛み締める。
性帯の急所のような場所を、急に強く刺激されたおかげで、その感覚が全身をなめあげ、リアナは背をそり返させる。
痛みと、信じられない程の快楽とゆう名の衝撃によって。
「ひぃ、ひぃぁっ・・・」
涎を垂れ流し、なすがままとなるリアナ。
ガイナンは、そんなリアナに貪欲にエクスタシーを求めていった。
「んぁっ、あっ、あっ・・・」
ガイナンは、まるで自分が10代の性の盛りの頃に戻ったかのような感覚だった。
初めて女を抱き、溺れていったあの頃の・・・青臭いガキに戻ったかのような・・・・・・彼は今、彼女に溺れていく自分を自覚していた。
じゅ、じゅちゅ、じゅちゅっ・・・じゅぐっ
ただ、獣のように、腰を動かし快楽を得ようと、懸命に動く。
「あっ、あっ、はあん!あっ、あっ・・・んっああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
背を反らし、びくびくと体を淫らに震わせるリアナ。
ぎゅぅぅぅぅっ
イッた衝撃で、膣が締め上がり、ガイナンの肉棒も精液をリアナの中に撒き散らす。
「ぐっ、ふぅぅぅぅぁぁ・・・・・・」
思わず、ガイナンの口からも、声があがる。
快楽に突き動かされた、絶頂の声。
荒く繰り返される吐息だけが、静かな森の中に響き渡った。
「はぁはぁ・・・はぁ・・・・・・・・・ひっやぁっ・・・もう、動か・・ない・・・でぇ・・・」
ガイナンの肉棒は、あれだけ精液を出したにも関わらず・・・再びリアナの膣の締め上げに反応していた。
硬く、熱くなっていく肉棒が、リアナの膣を再びかき乱し始める。
もう、抵抗する力もないリアナは、手をだらしなく放りだしたまま、されるがままに体を蹂躙される。
あげる声にも力はなく、目は死んだように暗ずんでいる。
「あぁっ、あっ、あっ、あはぁっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その日、森の中には、一日中少女の喘ぎ声が響いていたという・・・