天秤

 美しく、少し強引で気が強く、高飛車なお嬢様・・・それが、学校での彼女の評価だ。
 もっとも、我儘と言うわけではない。概ね、他人との協調を、大抵の場合は重んじている。
 ほんの僅かな例外を除いては・・・

 図書室で、いつものように俺が本を読んでいると・・・
 「あら、近藤君ではありませんか、朝早くから学校に来て勉学に勤しんでいるなんて、流石全国模試トップの方は違いますわね。」
 皮肉気に、口元を隠すようにしながら、高笑いを発して彼女が俺の前に現れた。
 結城玲歌(ゆうき れいか)・・・事あるごとに、俺に突っかかってくるお嬢だ。
 だが、彼女は唯のお金持ちのお嬢様ではない。彼女は、常に全国模試で上位に名を連ねている才女でもある。
 ちなみに俺は、先程のお嬢の言葉通り、常に全国模試でトップを直走っている。
 「近藤っ、あんた結城さんが挨拶してるんだからっ、さっさと挨拶くらい返しなさいよっ!!」
 彼女の取り巻きの一人が、俺の肩を小突く。
 彼女の周りにいると金回りが良いので、結城玲歌には、こういった取り巻きが多い。
 「そうよ、そうよっ、近藤の癖に生意気よ!」
 「ちょっと、何か言いなさいよ!」
 あれを挨拶だと判断する理由が、俺にはわからない。
 そもそも、生意気だとか、大きなお世話である。
 俺は、一つため息をつくと、ご希望どおりに口を開いてやった。
 「うるせぇよ、ブス。」
 取り巻き共に、角が生えたのを、俺は確かに見た。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・くす・・・


 「うぁ・・・痛ぇ・・・」
 虐めとゆう行為を校内で正当化できるのは、おそらく彼女とその取り巻きくらいだろう。
 俺は、血の味を舌で確かめながら、顎をさする。
 「今日もど派手にやらかしてたなぁ、お前。」
 「やりたくて、やっているんじゃない。」
 俺は、少々機嫌悪気に、クラスメートにそう答える。
 「ああ、でもいいよなぁ〜、玲歌様。あの颯爽としている所なんて特にさ、こう・・・ぐぅぅって燃えてこねぇ?」
 「・・・そうか?」
 「そうだよっ!お前にはわからんのかっ、あの見目麗しいご尊顔、そこに居るだけでその場が華やかになる存在感、それに頭までいいとくれば、もう完璧だろ!」
 クラスメートは、熱く玲歌の素晴らしさを語ってくれる。
 俺は、それを少々呆れながら聞いていた。
 「あぁ、いいなぁ・・・聡、いつも玲歌様に話かけられて・・・・・・俺も話かけられたいぃぃぃ!」
 あれをどう曲解すれば、話かけられていると判断できるのか・・・理解に苦しむ。あれは、絶対に俺を目の敵にしているだけだと思うのだが。
 ああ、それから聡とゆうのは、俺の名前だ。
 「あれがいいのか?」
 「ああ・・・あぁ、どうにかしてお前と人生をとっかえたいよ、まったく。なぁ、彼女にどつかれる役、俺に譲らねぇか?」
 俺は、肩をすくめて苦笑した。
 とりあえず、絶対に苦労するぞ・・・俺の人生。

 「近藤君、ちょっといいかしら。」
 結城玲歌は、俺の席の前に立つと、開口一番にそう言った。
 ポニーテールにしてる長い髪が、左右にふらりと揺れた。
 「・・・何かようか。」
 「ええ、少々お話したい事がありまして。」
 彼女は、にこやかに微笑む。
 ただし、その微笑には、否とは言わせない威圧感を込めて。
 「すぐに終わるのか、その話ってのは。」
 「それは、貴方次第ですわね。」
 玲歌は、上から見下しながら嘲笑を零す。
 「・・・わかった。」
 俺は、ため息まじりに頷く。
 「素直に聞き入れてくれて、嬉しいですわ。それじゃ、参りましょうか。」
 結城玲歌は、そう言い残すと、さっさと教室から出て行った。
 俺も仕方無しに、立ち上がる。
 「悪ぃけど、時間までに間に合わなかったら、代弁頼むわ。・・・まぁ、あいつの命令だからな、教師共も見て見ぬふりしてくれると思うし。」
 「OK・・・はぁ、でもいいよなぁ。また、玲歌様のお呼び出しかよ・・・なぁなぁ、本気でかわらねぇか?」
 代弁を頼んだ奴が、羨ましそうに俺の肩に手をかけた。
 「いいぜ、ただし俺より頭よくならないと駄目だろうがな。」
 俺は、そう言って口端をあげる。
 「・・・そんなの、無理に決まっているだろぉ。」
 そいつは、拗ねるような口調でそう言った。


 生徒指導室に、結城玲歌は俺を連れて行った。
 教師の信任厚い・・・もっとも、更に信任が厚いのは家の方だろうが・・・彼女は、教師達からここを使う権利を獲得していた。
 ここで、彼女は同級生や後輩達の悩みを聞いて、相談相手になったりもしている。
 防音設備のあるこの指導室は、そういった相談事にも向いていた。(なぜ、指導室に防音設備が整っているのかと言えば、教師が生徒を体罰するためだと言うのが、もっぱらの通説である。)
 ・・・俺の事を指導してやるとでも、言うのかね。

 カチ・・・
 玲歌は、俺が入るのを確認してから・・・部屋の鍵を閉めた。
 俺は、構わずイスに腰をかける。
 室内は、イスが数席と簡単な折りたたみの長机・・・それに、壁際に資料用の本棚があるっきりだ。
 「で、なんだ、話ってのは。」
 だが、玲歌はそれには答えずに、生徒指導室のカーテンを閉めだす。
 しっかりと、外から見えないように。
 「流石に、今からする事を他の奴には見られたくないのか、玲歌。顔に跡は残さないでくれよ、客商売もやってるんでね、あまりみっともない傷を作ってくると、首にされる。」
 俺は、からかうような口調でそう言った。
 しかし、玲歌はそんな俺の言葉には取り合わずに、唯顔を俯かせて、閉めたカーテンを握り締めた。
 「さとちゃん、怒ってる?」
 幼い口調。
 いつもだと、少し幼く見えるポニーテールが似合っているとは言い難いがたいのだが・・・今の姿で照らし合わせて見ると、よく似合っている。
 「何が?」
 「さとちゃん、やっぱり怒ってる。」
 結城玲歌は、いつもからは考えられないような姿を俺に見せ付けていた。
 いつも強気で、強引な高飛車お嬢様。
 その玲歌が、弱々しく俺に怯えるような目を向けていた。
 「別に、怒ってなどいないよ。」
 「だってっ!あたしの事、譲るって言ってた・・・代わるって言ってたもの。ねぇ、そんなに怒っちゃったの。」
 涙まじりに彼女が俺にすがりつく。
 「別に・・・」
 俺は、あえて突き放すような口調で、そう言ってやった。
 すると、玲歌は絶望したような表情になって。
 「あぅぅ・・・ごめんなさい、ごめんなさい、さとちゃん。あたしが悪かったから、お願いだから捨てないで、朝の事なら謝るからぁ。」
 泣きながら、玲歌が俺に抱きつこうとした。
 だが、俺は玲歌の頭を抑えて、それを止める。
 うにゅぅぅぅ〜と、悲しそうな声をあげた。
 「それだけじゃ、ないだろ・・・俺の教科書、どうした。」
 「・・・ごめんなさい、破いちゃいました。」
 俺は、短く息を吐く。
 「お前なぁ・・・あれを修復するのに、どれだけ時間かかったか、知ってんのか。」
 昨日、俺の教科書は、無残にも引き裂かれていた。
 ちなみに、俺の家は貧乏で、教科書を新しく用意する事など出来ない。
 もっとも、こういった事は年がら年中なので、そんな事をしていたら普通の家でもキツイだろうが。
 「一人寂しく教室に残って、テープで破かれた個所を止めている時、どれだけ侘しい思いをした事か。」
 「だって、さとちゃん・・・教科書ばっかり見てて、あたしの方は全然見てくれないんだもん。」
 だからって、人の物壊すなよ・・・正直、精神的物理的攻撃より、物質への攻撃が一番堪える。
 もっとも、そんな事を口にすれば・・・玲歌は、集中的にその攻撃に切り替えるだろうから、言えないが。
 「ごめんなさいぃ、もうしないから、絶対にしないから、お願いさとちゃん、あたしを許して下さい。」
 玲歌は、泣きながら不安気に俺を見る。
 もしここで否定的な言葉を出せば、更に玲歌は泣くだろう。
 俺は、ため息をつきながら・・・
 「もう、こんな事はするなよな。」
 そう言って、俺は、彼女の頭を撫でてやる。
 「うんっ♪」
 玲歌は、嬉しそうに、零れた涙を拭こうともせずに頷いた。
 「それじゃ、さっさと戻ろう・・・」
 「待って、さとちゃん・・・」
 俺が生徒指導室から出ようとすると、彼女が俺の手を引いてそれを止めた。
 「あのね、あたし・・・さとちゃんに、凄くイケナイ事しちゃったよね。」
 「・・・気にしなくていい、もう反省したんだから。」
 だが、玲歌は懸命に顔を横に振った。
 その仕草は、やけに子供っぽい。
 「駄目っ!だって、あたし・・・さとちゃんい嫌われたくないもの。」
 そう言って、俺の胸の中にしなだれかかる。
 「だから、もう気にするな・・・本当に、俺は気にしていないから。」
 俺は、無駄だとは思いながらも・・・そう言わずには、いられなかった。
 これで、確実に次の授業には、間に合わない。
 「嘘だよ・・・だって、さとちゃん本当に凄く怒っているもの・・・だから、許して貰えるようにお詫びしなきゃ・・・」
 玲歌は、媚びたような響きで囁いた。
 「ほら、見て・・・」
 玲歌が、恥かしげもなく、自らのスカートの裾を摘みあげて、大胆にも捲りあげていく。
 「さとちゃんが怒っているのを感じたから・・・こんなになってるの・・・」
 玲歌の太ももは、むっちりとしていて、誰もが目を奪われる事だろう。
 だが、今は、別の場所に俺の視線は奪われていた。
 玲歌のショーツは、彼女の愛液でぐっしょりと濡れていた。
 ふとももを伝い、足元にまで達している。
 「凄いでしょ・・・さとちゃんが怒ってるから、こんなになっちゃったんだよ。だから、許して貰えるように、さとちゃんに精一杯ご奉仕するね。」
 玲歌は、陶然とした表情で俺の顔を見つめていた。
 俺は、あがらう事のむなしさを噛み締めながら、最後の抵抗をする。
 「俺は、本当に怒っていないから・・・」
 「さとちゃん・・・あたしの事、嫌いになっちゃった?」
 玲歌は、俺を追い詰めながら、潤んだ瞳でそう問い掛けた。
 だから・・・・・・はぁ、俺は・・・「いや」と言って、玲歌を抱きしめた。

 玲歌は、服を脱ぐ時間すらもどかしそうにしながら、服を脱ぎ散らかすと・・・俺をイスに座らせて、俺の前に屈み込んだ。
 楽しそうに、俺のズボンのチャックを下げていく。
 「さとちゃん、いっぱいいっぱい気持ち良くなってね♪」
 そう言って、中から俺のモノを取り出した。
 玲歌のひんやりとした手が、俺のモノに触れる。
 「さとちゃんの・・・あったかい・・・」
 うっとりとした声で、俺のモノに息を吹きかける玲歌。
 「ほら・・・」
 俺は、玲歌の頭を撫でて、行為を促した。
 「うん・・・」
 玲歌は、嬉しそうにしながら、頷いて、俺のに舌を伸ばしてきた。
 玲歌の舌が、俺の奴の先端に触れる。
 ぞくりとした感覚が、俺の背を駆け上がった。
 「さとちゃん、気持ちいい?」
 媚惑的とでも言うのだろうか、下から見上げる玲歌の表情は、俺を誘うかのようだ。
 「ああ。」
 「えへへ・・・」
 嬉しそうに笑うと、再び玲歌は俺のモノに舌を伸ばしてきた。
 先端を中心に、頭の部分を玲歌は丹念に舐め上げる。
 「ん・・・んちゅ・・・・・・」
 そう思ったら、今度は竿の部分に唇を這わせてきた、その姿はまるで笛でも吹いているかのようだ。
 舌先が、俺の視覚からは丁度裏の部分・・・筋が張っている所をなぞりあげるように動いた。
 何度も何度も、飽きる事なく玲歌は、俺のモノを隙間なく舐めあげていく。
 「・・・ん・・・・・・」
 一度、俺のにキスをして顔を離すと、玲歌は一度俺に微笑んでから、その小さな唇を近づける。
 すると、そのまま俺のを咥えてしまった。
 「っふ・・・っくぅ・・・玲歌・・・・・・」
 俺が思わず声に出してしまうと・・・玲歌は、嬉しそうにしながら、口内で舌を絡めてくる。
 そのまま抽挿を開始した。
 「ん・・・んふっ・・・ん、んんっ・・・・・・んっ、んっ、んっ・・・・・・」
 途中鼻息を漏らしながら、ポニーテールを、その名前の由来と同じ子馬の尻尾のようにパタパタと振りながら、玲歌は頭を前後に振る。
 そして、玲歌は体全体で動くものだから、彼女の決して大きくはない・・・どちらかと言えば、小ぶりの乳房もぷるぷると震える。
 俺は、しばらく玲歌の口の中の感触を楽しんだ。
 「んん・・・んっ・・・ん・・・んあっ!?」
 だが、小ぶりのぷるぷる震える胸に、俺の欲望が誘われた。
 思わず、俺の手が一生懸命に口で俺のを咥えている玲歌の胸に伸びてしまった。
 「ひゃ、ひゃとちゃんぁっ・・んんっ・・・あんっ・・・ふぁっ!」
 「相変わらず、胸の感度はいいみたいだな・・・ほら、口を休めないで。」
 「ん、うん・・・あっ・・・あ・・・」
 俺が胸に手を這わせるたびに、玲歌は面白いように声をあげてくれる。
 玲歌の小ぶりの胸は、俺の手にすっぽりとおさまるような感じで、弄るのには丁度いい。
 「んっ、んん・・・ぁん・・・んっ・・・んふ・・・んんっ・・・あぁ・・・ん・・・・・・」
 声に出したくなる嬌声を一生懸命抑えて、玲歌は再び口での動きを再開した。
 とろけるような表情で、玲歌は俺のモノを咥え込む。
 至福の表情だ。
 「そんなに好きなのか、これ。」
 玲歌は、嬉しそうに咥えたまま頷く。
 何故か、子犬のようだと俺は思った。
 だが、玲歌はふとした瞬間に、口を離して俺の顔を見上げた。
 「さとちゃん・・・ん・・んふ、ん・・・もう・・限界?」
 俺のが膨張してきて、それを感じたのだろうか・・・玲歌が途中俺のを舐め上げながら、そう聞いてきた。
 正直、俺の方は限界だった。口にはださず、頷いて肯定する。
 「ん・・わかったよ、じゃぁ・・・ん・・・さとちゃんのを、頂戴。」
 そう言って、玲歌の口の中に、俺のが埋没する。
 ずっ、じゅるっ・・・ずっじゅ・・・・・・
 激しく口元を舌を動かしながら、玲歌は頬を窄めたりして俺のを強く刺激する。
 舌が俺の周りに這いまわり、唇が竿の外環を刺激する、そして窄められた頬肉が俺のを締め付けた。
 それは、吸う行為へと繋がり、俺のを吸い出そうと、激しく吸引した。
 「・・・くぅっ・・・だ、出すぞっ玲歌。」
 頭を軽く抑えて、俺は玲歌の喉へと一度だけ腰を突き出した。
 玲歌は、一寸苦しそうな顔になったが、何事も無かったかのように俺のを受け止めた。

 どく!

 「んっんん・・・ん・・ん・・・んん・・・・・・」
 俺は、玲歌の口の中で、自分の分身を放出する。
 精液が、玲歌の喉奥を打ち付けるのが、俺にも感じられた。
 俺のモノが、強い快感を伴なって震えているのを感じる。
 「はぁ・・・はぁ、はぁ・・・」
 玲歌の頭を撫でながら、射精感にその身をまかせた。
 「ん・・・んく・・んく・・ん・・・んん・・・・・・」
 玲歌は、射精する俺のモノにしがみつき、口内で出された精を飲み干そうと、咽喉を下している。
 そして、俺の中に残った物まで飲み干そうと言うのか、吸い出そうと頬を窄めている。
 そうしてから、幸せそうに俺のモノから口を離した。
 「・・・別に、飲む必要はないんじゃないか?」
 玲歌は、俺のをフェラチオするたびに、出した精液を全部飲もうとしてくれる。
 だが、それが嫌だと言う女も多い。
 だから、そこまでする必要はないと思うのだが。
 「だって、さとちゃんがいっぱい気持ち良くなって出してくれた精液だもん・・・全部飲み干したいの。それに、飲んだ精液が、あたしの血肉となって、さとちゃんに近づけると思うと・・・ほら、凄くいい気持ちになっちゃうの。」
 じゅく・・・
 一度、玲歌は自分の股間を拭うと、それを俺に見せる。
 そこには、溢れきっていた愛液が、玲歌の手に染み付いていた。
 「・・ん・・・ね。」
 潤みきった瞳で、俺の方を艶然となった顔で、見つめてくる。
 そのまま、玲歌は舌を伸ばしたまま俺のモノに再び近づき、舐め出した。
 それは、先程飲みきれなかった精液を丹念にすくいあげていき、根元へと伝って、袋の部分にまで到達した。
 袋の上に流れ落ちたそれを、玲歌は綺麗に舐めて、吸い付く。
 「お、おい・・・っと、そこまでしなくて・・・」
 いいとは、続けられなかった。
 痺れが、軽く俺の体の中を走る。
 「んふっ・・ん・・・んん・・・ひゃって、こうしてればひっとふぐに大きくなるでひょ。」
 舐める行為を止めずに喋ろうとするものだから、途中途中で聞き取りずらい言葉になる。
 だが、その行為すらも、俺の中では痺れを与えてくれる材料だった。そうやって喋ろうとするたびに、息がかかり、快感が生み出されていく。
 そして、玲歌の言葉どおり、俺のモノは再び立ち上がっていった。
 「んぁっ♪」
 ぺちんと、俺のが玲歌の顔を打つ。
 「ほら・・・ね・・・んん・・・」
 ちゅるりと、俺のに唇を這わせて、玲歌が刺激を与える。
 そして、先端に唇を合わせてキスをすると・・・玲歌は・・・
 「さとちゃん・・・もう、あたしぃ・・・お願い・・・・・・あたしの中に・・・頂戴。」
 玲歌は、立ち上がると・・・机の上に手をかけて、尻を突き出してきた。
 肉付きは薄いが、健康的な肢体が俺の目に飛び込んでくる。
 「凄いな・・・たく、今日は何もしてないってのに、最初っからとろとろじゃないか。」
 俺は、玲歌の秘所に指を這わせて、彼女の愛液をすくい上げる
 「んっ・・・ひゃぁっ・・・だ、だめぇ・・・そんな事されたら、最後まで持たないよぉ・・・・・・」
 俺は、それには答えずに、玲歌のヒップに手を伸ばした。
 すべすべとしているのに、どこか吸い付くような感じのする肌の質感が気持ちいい。
 「ん・・・ふぁっ・・・」
 「まったく、尻を突き出して喜んでいるなんて、玲歌は結構変態さんだったんだな。」
 「ち、違う・・ん・・もん・・・」
 玲歌のヒップに手を滑らしながら、俺は彼女に語りかける。
 「そうか?だけど、こうやっていると、お前の大事な部分は元より、尻の穴の方まで丸見えなのに、そこを見られて喜んでいるような奴は、絶対に変態さんだぞ。」
 愛液を擦りつけた指を、俺は彼女の菊のような窄みになぞらせる。
 「ふぁっ!んんっー・・・」
 玲歌は、その禁忌とも言うべき感覚に、身を振るわせた。
 「ほら、こんな所触られて喜んでる。」
 「ち・・・がうのぉ、さとちゃんが、さとちゃんが触れてくれるから・・・見てるから、感じちゃうの・・・ん、ああぁぁぁ・・・お願い、さとちゃんのを下さい・・・」
 玲歌は、尻を俺ん腰元に擦りつけて、俺を誘った。
 「さっきから聞いてると、早く俺に気持ち良くして欲しいみたいだな。」
 「うん、いっぱい、いっぱい気持ち良くして欲しいのぉ。」
 甘えた口調で、玲歌がねだる。
 「しょうがないな・・・」
 俺は、そう言って彼女のヒップに手をかけた。
 「あっ・・・♪」
 そして、割る。
 彼女の後ろの穴が丸見えになった。
 そこへ、俺は自分のモノをあてがった。
 「さ、さとちゃんっ!?」
 驚きと畏怖の声で、玲歌が俺の名を呼ぶ。
 「今日は、ここでしてみよっか?」
 俺は、体を玲歌に密着させて、耳元で囁く。
 その際、彼女の尻にあてがった俺のモノが、そこへ圧力をかけた。
 「ひぃっ」
 玲歌が、悲鳴をあげる。
 しかし、幸いにも(とゆうより、こんな体勢から入るわけないのだが。)それはずれて、そのまま割れ目にそって尻肉の間に収まる。
 「だ、だめっ・・・やめて、さとちゃん・・・」
 「んー、さっきから聞いてると、嫌みたいだけど・・・今日は、俺へのお詫びじゃなかったのかな?」
 玲歌の顔は、まともに青ざめる・・・が、一度深呼吸して息を整えると
 「ご、ごめんなさい・・・い、いいよ・・・そこでしても・・・」
 玲歌は、悲壮な顔でそう言って、決意を固めている。
 「っく、くくく・・・い、いいよ、俺はこっちの方で・・・くくく・・・」
 笑いを必死で抑えようとしている俺に、玲歌は少しむくれて
 「むー、さとちゃん・・・ひどいよぉ。」
 そう言って、頬を膨らませる。
 「まぁまぁ・・・こっちは、そのうちな・・・・・・今日は、これを使わせて貰おうかな。」
 俺は、玲歌の秘所に手を伸ばして、指を出し入れしてやる。
 すると、途端に玲歌は、甘い声を発するようになる。
 「あ・・・んあ・・あ、あ・・・ああ・・・・・・」
 「こっちの方が、好きか?」
 「好きぃっ、あっ、さとちゃんに触られるの、んぁっきなのぉ。」
 俺は、そんな玲歌の声を聞きながら、触るのを止めた。
 「・・・あ・・・・・・」
 物惜しそうな声を漏らす玲歌。
 「欲しいんだろ?」
 だが、俺の言葉を聞くやいなや、途端に顔をほころばせて頷いた。
 俺のが、玲歌の秘所にあてがわれる。

 ちゅく

 先端をあてがっただけで、そんな音が漏れる。
 相当濡れている証拠だ。
 「あぁぁ・・・」
 玲歌が、軽く声を声を漏らす。
 「それじゃ、行くぞ・・・」
 「うん、きて・・・早く、あたしの中に・・・さとちゃん。」
 ずぶ、ずぶぶぶ・・・
 すんなりと、殆ど抵抗もなく、俺のモノは玲歌の中に埋没していく。
 「うん、ああぁぁぁー!!」
 玲歌が、大きな声をあげた。
 「うんっ、あっ、あっ、あっ・・・ああ、いいよぉ・・・さとちゃんんっ。」
 入れるときには、抵抗など殆ど無かったと言うのに・・・引き抜こうとすると、それは激しく抵抗した。
 玲歌の秘所は、引こうとするたびに、逃すまいと俺のモノを締め付ける。
 そして、玲歌は俺が腰を動かすたびに、大きな喘ぎ声をあげた。
 玲歌の中は、ねっとりとしていて、柔らかく包み込みながらも、強い締め付けを感じさせている。
 「あんっ、あっ、あっ、いい、いいのぉ、うんっ、ああ・・・」
 彼女の嬌声は、留まる所をしらない。
 「ひぃん、あぁ、あぁっ、あぁっー!」
 玲歌は、自らも腰を振って、更なる快感を得ようと動いた。
 俺は、その振動に耐え切れず、声を漏らす。
 「・・・っふ、ん・・・玲歌・・・俺、そろそろ・・・」
 「さとちゃん、さとちゃんっ、あたしっ、あたしぃっ、あ・・・あぁっ、きて、あたしの中に出してっ、全部、さとちゃんのを感じさせてぇっ!!」
 悲鳴をあげるように、玲歌は腰を舞わして俺の射精感を誘導した。
 そして、自分も一緒にイこうと、気持ちを高ぶらせていく。
 「ぐぅっ、もう・・駄目だ・・・行くぞ玲歌っ!」
 「うんっ、きてぇっ・・・あん、あぁっ、あぁぁぁぁぁっ!!」

 どくっ・・・どくどく・・・・・・

 連続的に、俺は玲歌の中へ自らの精を勢いよく放出した。
 玲歌も、俺がイクのと同時に絶頂に辿りついたようで、激しく仰け反りながら、その激しい快楽を味わっているようだ。
 「あぁ・・・あぁ・・・ああ・・・・・・」
 俺の放った精が、玲歌の中に染み込んでいくのがわかる。
 俺も玲歌も、まるで獣のように咆哮をあげて、快楽を最後まで味わおうと・・・二人で、懸命に体をすりつけあっていた。
 熱く白い濁液が、玲歌の中から溢れ出て、俺と彼女の股間を汚している。 
 だが、それすらも、今の俺達には、快楽の一部としてしか認識できなかった。

 俺が、彼女の中から抜くと・・・崩れるように、彼女は床に座り込んだ。
 俺も同じように座り込んで、彼女の体を抱きしめる。
 「・・・うん・・・・・・」
 嬉しそうにしながら、玲歌はまどろみの中へと落ちていく中、笑みを浮かべて俺の胸の中に体を預けた。
 しばらく、そんなゆったりとした時が流れる。

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!・・・あ、あ!?」
 かぁっと、彼女の体が赤く燃え上がっる。
 先程までのとは違う、羞恥のものだ。
 「・・・起きたか?」
 バチンっ
 俺の言葉に、玲歌はビンタで答えてくれた。
 彼女は、そのまま俺の腕の中から抜け出すと、急いで下着をつけて、服を着始める。
 俺は、何とも無しに、いつものようにその姿を眺めていた。
 「み、見ないで下さいっ!」
 涙目で、俺を蔑みながら、服を着る手は止めない。
 「いや、結構暇だし・・・」
 「ひ、暇だからって・・・この・・・変態!」
 結構な言いようだな。
 それでも、服を着終わると、さっさとここから立ち去ろうとした。
 その背に、俺は声を投げかけた。
 「なぁ、さっき下着つけてたけど、いいのか?中のモン出してないだろ。」
 きっと、歩くだけで玲歌の中から『どろり』と滴り落ちてくるだろう。
 玲歌は、くるりと踵を返すと・・・俺に思いっきり近寄って。
 「ええっ、そうよ!もう中は、貴方のでぐちゃぐちゃよっ。犯るなら犯るで、外に出すくらいの甲斐性見せてみなさいよねっ!」
 「お前が、中で出せっていったんだけどな。」
 玲歌の顔が、面白いくらいに赤くなる。
 「ううううううううううっ、馬鹿っ、貴方なんて死んじゃいなさいよ!だいっきらい!!」
 そう言い捨てると、玲歌は今度こそ外に出ようとして・・・また、戻ってきた。
 「近藤君っ!」
 「・・・今度は、何だよ。」
 俺は、疲れた調子で、そう答える。
 「・・・・・・・・・ちょっと、顔を寄せて下さいません。」
 少しだけ、玲歌が迷いを見せてから、そんな事を言った。
 「・・・ん、何するんだ。」
 「いいからっ、私の言う事を聞いて。」
 玲歌が、もどかしそうに声を張り上げた。
 「わかったよ・・・ほれ、これでいいのか?」
 顔を近づけると、玲歌が頬を赤らめる。
 「ええ、それで・・・」

 ちゅ

 「・・・へ。」
 俺は、思わずマヌケな声を漏らしていた。
 玲歌は、俺の首襟を取ると、思いっきり引き寄せて唇を重ねたのだ。
 それで大分気を良くしたのか、玲歌は笑顔を見せる。
 「今日・・・キス・・・・・・してなかったから・・・それって、少し寂しいですもの。」
 そう言ってから、玲歌は顔を俯かせる。
 いや、そんな言われ方すると・・・こっちが恥かしいんだが。
 「あ、ああ・・・そうか・・・・・・」
 俺も玲歌も、少し言葉を無くす。
 「そ、そうゆう事ですからっ。私、これでっ!!」
 玲歌は、再び声を張り上げて、踵を返して・・・返した。
 「そ、それからっ、さっきの嫌いは・・・う、嘘ですからね!」
 何故か、胸を張って玲歌は言うと・・・今度こそ、この場から立ち去っていった。

 「わかってるよ、そんな事・・・」
 ずいぶんと、変な付き合いになってしまったもんだな、ほんと。
 俺は、そんな事を考えながら、そう呟いた。
 小さな苦笑とともに。


 昔の事です。
 私は、いつも全国模試で私の上にいる男の名前が、凄く気になっていました。
 そして、その男が通おうとしている学校を突き止めて、私もそこを受験しました。
 どうしても、直接彼の鼻をあかしてやりたかったから。

 まさか、一目惚れをしてしまうなんて・・・考えもつきませんでした。

 でも・・・いつも、一番でいる事を強要されてきた私には、それを遮る彼に素直になる事なんて出来なかった。
 だから、小さい子供が好きな子を苛めるように・・・私も、彼に辛く当たる。
 でも、時々我慢できなくなって・・・私は、一番でいなくてもよかったあの頃に戻って、彼に抱かれる。
 そうする事が、唯一つの私の愛情の示し方だから。




あとがき
 どうも、こんにちは、Lです。
 籠の鳥が陵辱なので、こっちは純愛で・・・って、純愛?
 なんか、予定とは、だいぶ違うような・・・まぁ、無理エッチじゃない分、近いことは近いけど・・・
 まぁ、まだ修行中って事で、ご勘弁を・・・

 純愛モノは、また別に作ろう・・・

 この話、モトはとある小説を読んでいて見つけた脇役の台詞のワンシーンが元
 推理モノなんですけど、結構面白かったなぁ・・・
 で、ちょっと想像が膨らんで、いろいろ書きたくなってしまったので、書いてみました。

 最初、ちょっと連載にしようかな・・・などとのたまってみたりしましたが・・・
 先の考えが纏まらないので、今回は読みきりって形になりました。

 うむ・・・本気で実力不足・・・・・・


2002/8/20


めにゅぅへ

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